【おすすめ本】文字を作る仕事/鳥海修

まずはお知らせ。

毎週水曜日の「心の相談日@漢医堂」、明日はお休みさせていただきます。

さて、どなたもお気づきではないかと思いいますが、昨日からこのブログのフォントを変えました。

なぜフォントを変えたのか。この本を読んだからです。

 

 

文字を作る仕事 /鳥海 修 

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なんだよ、お前、昨日から本の紹介ばっかしで手抜きだな、とおっしゃるそこのあなた、その通りです。週末からちょっと寝込んでまして、お布団が友達でした。おかげで読書がはかどりました。

 

 

 


 

写植ってご存知ですか?漫画の吹き出しのネーム、あれをかつては編集さんが切り貼りしてましたけど、あの吹き出しの部分の文字が「写植」なんですよ。成りたいものが特になかった私が唯一心を惹かれたのが写植屋さんだったのです、写植屋さんになりたいと思った時があったのです。そういえばレタリングも好きだったな。要は文字が好きだったのでしょうね。

 

でも写植屋さんはあっというまにDTPなどの新しい技術に取って代わられてしまいました。

 

コンピューターでテキストを作成する際、フォントを指定する必要があります。Osakaとかゴシックとか明朝体とか教科書体とか、あなたはどのフォントを使っていらっしゃいますか?作成するテキストによってフォントを変える方もあるでしょうね。

 

コンピューター上、もしくはコンピューターから出力された文字はデジタルな印象がありますが、もともとのフォントを作るという作業は実にアナログな職人の世界でした。ネットでは自作フォントなどもたくさんありますが、あれって作者が1文字1文字作っているわけですよ(たとえ手書きではないにしても、すべてを機械まかせにできる作業ではありません)。手作業なのです、手作業。

 

フォント制作会社「字游工房」の代表が鳥海修氏です。

 

フォントは字体、ぐらいにしか思っていなかったので、そのフォントに込められた作り手の思いを知ったなら、

 

頭の中の思考

文章

文字化

フォント であることに初めて気づかされまして!

 

私たちが目にしてるものって、フォント以外の何物でもないわけですよ。そのフォントが変れば文章の印象もまったく異なるものになってしまう。

 

ブログのフォントを変える際、いくつか試してみたのですが、フォントによって文章の意味まで違ってしまうような感じでしたね。

 

文字の曲線のカーブや角度の細部にまでこだわられて作られたフォント、それは単独で存在するものではなくて綴られた文章を人の目に届けるためのもの。フォントがなければ私たちは読むことはできないのですよ。

 

活版印刷は3大発明のひとつということを今更ながらに納得。

 

桜はきれいた、という言葉を持たなければ、桜は綺麗だ、という概念を持てないのと同じで、フォントが届けてくれる言葉がなければ、その言葉が伝えたかった思考も受け取ることはできないのです。

 

デザインはもちろん、物作り系の方におすすめです。書道をされてる方にも、とてもおすすめです。

 

最後にもっかい書いときます。

明日の「心の相談日@漢医堂」はお休みです。

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コメント: 2
  • #1

    (火曜日, 30 8月 2016 12:25)

    気づいてましたよ!
    そしてこちらに移ったときに、
    フォントから受ける印象に若干違和感も感じてました!
    ほんと大事だと思います、フォント(だじゃれじゃなくて)。
    以前お渡しした冊子も一ヶ所フォントを間違えているので
    次お会いするとき改訂版お渡ししたいです。
    お身体お大事になさってください○

  • #2

    いまぷ (火曜日, 30 8月 2016 12:53)

    フォントに本当って大事ですね(あつってなついよねー、と同じノリでお願いしますよっ

    Jimdo、有料版にしないと使えるフォントが限られてたんですよ。醜い、もとい、見にくいな、と思いつつ無料フォントを使ってましたが、ケチケチせずに有料版にしてよかったです。

    デザインってなにか、ってことがほんのちょーっとだけわかりました。神は細部にやどる、ですね。作品つくり、邁進なさってください!!