【献血ルーム事例】白羽の矢を立てられてしまうのはなぜ?

さ、彦摩呂の口調でみなさんご一緒に!

 献血ルームはネタの宝石箱や!!

 40代男性さま、リーディングの内容をブログ化させていただくことご快諾いただきました。ありがとうございます!!

 

数年ぶりに2度目となります。転勤を控えて、不安というほどではないけどどんなもんかな、というのがお題でした。

ブロックしているもの:コントロール

 

では、どうするか:手放す

 

得られるもの:豊かさ

 

現状:魔術師

 

ご家族は奥様と幼稚園のお子様。なんと、幼稚園時代にもう3回も引っ越しを伴う転勤をされてるそうなのですよ!次は小学校だし、奥様からは「もう、いい加減にしてー」というぼやきもあるそうなのですが、ご本人さまは転勤のデメリットを全くといっていいほど感じていらっしゃらないのです。

 

お子様に転園を繰り返させていることについても、「子供って適応力がありますから」とおっしゃいます。

 

転勤って小さい子にはほんとダメージ大きいのですよね。

参考エントリー:ウナギが好きなのはなぜ?

転勤カラータイマーって、時限爆弾みたいに作用しますからね。

 

「コントロール」のカードの意味するところは、ひとつの物事にメリットとデメリットがあった場合、デメリットのほうにばかりフォーカスしてそのことで得られるメリットを取り逃がしてしまう、というものです。

 

転勤に対してメリットしか感じない、というのは相反することのように思われますが、つまりこの場合のメリットは「止まること」のメリットなんですよ、異動ではなくて。

 

止まることよりも異動することのほうがメリットが大きいと思っていらっしゃるのです。

 

異動は昇級・昇給を伴うのだそうです。これが異動のメリットです。このメリットが異動のデメリットに目を向けなくさせてしまっています。

 

異動を繰り返すのはなぜか、有能なんだそうですよ、他の人ができないことをやってしまえるから、君じゃないと無理だから、他の人にはできないから、と火消し役的な業務に白羽の矢をたてられてしまうんだそうですね。

 

有能さの証ですから、それもメリットです。

 

転勤カラータイマーが点滅することのデメリットにはどうにも目を向けられないのです。

 

なぜか。

 

自分の受けた傷を認めたくないから。

 

カラータイマーが作動しているということは、ご自身にも同じ痛みがあるということ。やはり、おとうさまが転職を繰り返していた、という過去がありました。そしてそれもまた、昇給・昇級を伴うものだったそうです。

 

引っ越すたびに暮らしは良くなっているから、それが悪いことだとは思えないのでしょうね。

 

少なくとも、現在の大人の自分からは。

 

さ、ここでたいへん嫌な作業をしなくてはなりません。転勤マンセー!とおっしゃっている方に対して、いやいやそうじゃなくてね、と水を差さなくてはならないのです。

 

別れの痛み、積み重ねたものがチャラになることによる諦め、そういったものが無かったと思われますか?新しい環境に適応していく力ばかりが鍛えられることが小さい子供にとってハッピーなことだと思われますか?と。

 

異動が多いので、おウチも売ってしまわれたそうなのですよ。より気軽に動けるようになってよかった、とおっしゃるのですが。

 

が。

 

これって安定する拠り所となる港を持たないということですよね。

 

港のない、寄港地のない船がずーっと彷徨い続ける、それってしんどくないですか?

 

火消し役としてあちこちをとびまわる生活より、腰を据えて何かに取り組む、積み上げるという作業にそろそろ取り組んでもいい頃なのではないですか?

 

「魔術師」のカード、それは火消し役として自らがとびまわることではなくて、次につながるものを育てていくことこそに技能を発揮すること。

 

港を持つことは、ご家族にとっても安心となること。その安定は豊かさへとつながることでしょう。

 

と、まあ、ほんとに余計な御世話的な結論となってしまいました。

 

水を差すようなこと言ってスイマセン、スイマセン、でした。

 

これもまた、転勤カラータイマーが見事に作動した事例と思います。そして、痛みに蓋をするためにあえてデメリットに目を向けられないようになさっていたということも。

 

適応障害って適応できないことによって引き起こされる障害ですが、私はずっと適応しすぎるがゆえの障害って思ってたんですよ。そっちのほうが私はしっくりくるんですけどねー。

親に強いられた、反抗の余地のない転勤、あきらめざるを得ないもの、それと引き換えにあきらめてしまったものがゼロとは思えません。蓋をしてしまった痛みに向き合えば、自分が本当に掴みたかったもの、目指したかったものの正体が明らかになります。

 

ま、そのために水を差したり塩を塗ったり、人から嫌がられる作業をしなくてはならないわけですよ!!


毎週月曜日、ミント神戸15献血ルーム にて占名「仙龍華」にて無料リーディングのボランティアをさせていただいています。おひとり15~20分の短い時間ですが、少しでも気持ちを楽にしていただけたなら幸いです。受付時間:10時半~15時半

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